田井ミュージアムは、地域の大谷石作りの米倉庫を改装して2001年12月に誕生しました。シアターとアトリエの2部屋があります。知的ハンディキャップのある人たちの表現活動の場となっています。毎週火曜・木曜の午前中に行われる「表現ワークショップ」のほか、草木染めや絵画の作品展、音楽・演劇・ダンス・朗読・太鼓など幅広く創造的な活動を行っています。毎年、春と秋に芸術祭を開催しています。
≪田井ミュージアム所在地≫
〒300‐4212 茨城県つくば市神郡54
音楽
演劇
ダンス
身体表現
朗読
太鼓
コンサート
講演会
絵画
展覧会
草木染め
ワークショップ
芸術祭
工作
上映会
トピック1
アール・ディフェランシェ Art différencié:異才の芸術 とは?
アール・ディフェランシェ(Art différencié, 異才の芸術)は、ベルギーの芸術団体「クレアム(Créahm)」によって提唱された概念です。知的ハンディのある人の固有の世界認知や性格特有の表現をアートの領域として認めるもので、これまでの障がい者アートから質的に飛躍しています。
自然生クラブでは、田井ミュージアムを拠点とし、アール・ディフェランシェを実践しています。生きている証としての感動、その率直な心の表現は、障がいをもつ者だからこそ生み出せる芸術で、ことばを越えた感動を伝えます。
自然生クラブのアール・ディフェランシェは、既存の芸術活動では想像できなかった知的ハンディをもつ人たちの独自の表現方法や領域を、より自由に創造し、かたちにしていくことをめざしています。
Anny Servais アニー セルヴェ(CREAHM)自然生クラブ所蔵 | Alain Meert アラン・メール(CREAHM)「日本」 2004自然生クラブ所蔵 |
---|---|
Alain Meert アラン・メール(CREAHM)2004年90×90自然生クラブ所蔵 |
トピック2
アーティスト イン レジデンス Artist in residence について
2004年~2007年まで4回(※)の作家滞在型アートイベントが開催されました。
自然生クラブのアーティストと海外から招待されたアーティストとサポーターが、約10日間にわたって共同生活をしながら、創作活動に取り組みました。そこで生まれた作品群は田井ミュージアムに保管され、貴重な文化資産となっています。
現在でも、このレジデンスの自由な創作の空気がアトリエに継承されていることは、驚くべき事実で、まさにミューズの神の住むところ(ミュージアム)と言えるでしょう。
第1回レジデンス 2004年絵画制作 | 第1回レジデンス 2004年公園での絵画制作 |
---|---|
第1回レジデンス 2004年絵画を公園に展示 | 第2回レジデンス 2005年絵画制作 |
第2回レジデンス 2005年絵画制作 | 第2回レジデンス 2005年公園で絵画制作 |
第2回レジデンス 2005年絵画を公園に展示 | 第3回レジデンス 2006年舞台製作 アンデルセンナイト |
第3回レジデンス 2006年舞台終了後 | 第3回レジデンス 2006年交流会 |
第4回レジデンス 2007年絵画制作 | 第4回レジデンス 2007年田んぼで粘土 |
第4回レジデンス 2007年カカシアート |
2004年 第1回 絵画 日本・ベルギー・香港
2005年 第2回 絵画 日本・アイルランド・香港
2006年 第3回 舞台 日本・カナダ・デンマーク・ベルギー・香港
2007年 第4回 野外オブジェ(粘土)・切手アート 日本・ベルギー・香港
トピック3
木馬「赤木馬山」 Wooden Horse "AKAGI-UMAYAMA" について
2014年に群馬・前橋で開催された「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像☆の力」展の関連イベント「駅家の木馬」祭りで登場した木馬が原型。同じ年の秋に田井ミュージアムにて、白川昌生氏の指導のもと自然生クラブの木馬を制作しました。
かつて筑波山麓では農耕儀礼として御田植祭が行われ、山麓で飼われていた馬と村々を練り歩いたといいます。この筑波の古くからの伝承と、自然と共に今を生きる私たちとが生み出す創作の祭りを田楽行列という形で表現しました。
※2014年11月3日「自然生クラブ 秋の芸術祭2014」木馬と田楽行列
木馬制作 | 木馬制作 |
---|---|
木馬制作 | 木馬制作 |
木馬制作 | 木馬制作 |
木馬制作 | 行列 |
行列 |