みらいへタネをまこう
自然生クラブの油用ひまわり
自然生クラブ農園では、油用ひまわりの地種を自家採取しています。lF1(一代交配雑種)ではないので、よい種を選び続けることで未来によい種を残していけます。油用のひまわりですので、種の重量の約25%の油を搾ることができます。現在は油用ですが、将来はバイオディーゼル燃料にすることも考えています。食物とエネルギーで自然と共存することを目指しています。
これまでの取り組み
2003年
油用ひまわりの栽培を始めました。当時は、F1品種「ハイブリッド・サフラワー」を使っていました。茨城県八郷村で開催された第4回菜全国の花サミットin いばらきに参加し、主催となった「常陸の国菜の花ネットワーク」は、現在も県内の油糧作物の栽培と搾油に取り組む団体同士の情報交換の場になっています。
2005年
ヤマト福祉財団 助成により、スクリュー式搾油機と脱粒機を導入し、小規模ながら収穫・脱粒・搾油の機械を揃えました。
2006年
独立行政法人 福祉医療機構 助成により「ひまわり油による福祉農園ネットワーク事業」を実施。ひまわり栽培と搾油のモデル作りを行い、栽培と搾油の整備をすすめ、技術を学びました。この事業で、講演会に招いた神奈川県座間市の松橋さんから分けていただいた南フランスの在来種「トゥルヌソル・ノワール」は、その後も自家採取し続けています。また、「コミュニティービジネス創出支援プロジェクト」にて、ヒマワリ油による新しい特産物の創出モデルを提案しました(※)。
福祉医療機構のHPにて、2007年3月に発行したパンフレット「ひまわり油の魅力」をご覧になれます。
食用ひまわりの栽培・収穫から搾油・利用までをまとめました。
独立行政法人 福祉医療機構 助成により「ひまわり油による福祉農園ネットワーク事業」を実施。ひまわり栽培と搾油のモデル作りを行い、栽培と搾油の整備をすすめ、技術を学びました。この事業で、講演会に招いた神奈川県座間市の松橋さんから分けていただいた南フランスの在来種「トゥルヌソル・ノワール」は、その後も自家採取し続けています。また、「コミュニティービジネス創出支援プロジェクト」にて、ヒマワリ油による新しい特産物の創出モデルを提案しました(※)。
福祉医療機構のHPにて、2007年3月に発行したパンフレット「ひまわり油の魅力」をご覧になれます。
食用ひまわりの栽培・収穫から搾油・利用までをまとめました。
2011年
日本財団 障害者支援施設の機器整備 助成により汎用コンバインを導入し、大規模な面積での収穫ができるようになりました。現在は1ha栽培しています。
2012年
種をまきはじめて10年。ようやく、ひまわり油が販売できる段階になりました。
圃場
ほじょう
播種
はしゅ
除草
じょそう
収獲
しゅうかく
乾燥
かんそう
搾油
さくゆ
利用
りよう
水はけのよい土を選びます。乾燥には強いですが、湿った土地では病気になりやすいです。元肥は多めにあげています。
ヒマワリと小麦との輪作をしているので、小麦の収穫が終わる6月中旬に、播種機をつけたトラクターですじまきします。
1反あたり500gが目安です。種まき時期は4月中旬~7月上旬で、約3ヶ月で収穫ができます。
約1週間で発芽します。1ヶ月後、草丈が5㎝ほどになったら1回目の除草を、草丈が20cmほどになったら2回目の除草を、中耕機で行っています。
9月上中旬に汎用コンバインで収穫しています。花の後側が茶色になり、種のついた表側の中央が盛り上がるくらいの乾燥具合が最適ですが、鳥による食害・台風・長雨などを避けるために早めに収穫することもあります。手作業で行う時は、乾燥した花を2~3日、天日干しした後、脱粒機または手でほぐして種をとります。
汎用コンバインで収穫した直後の水分値は50%近くあるので、一度、ブルーシートに広げて地干しして荒乾燥させます。その後、米用縦型乾燥機に入れて、仕上げています。
NPO法人バイオライフ(茨城県竜ケ崎市)に搾油依頼しています。低温圧搾してろ過だけの油なので、風味と甘みがあり、リノール酸・ビタミンEも豊富です。少量の場合は、自然生クラブ所有のスクリュー式搾油機や手動式圧搾機(どちらも(株)サン精機)を使います。
自家製ひまわり油は、カフェソレイユの料理に使ったり、自然生クラブ農園の野菜会員のみに販売したりしています。
(70㎖300円/200㎖800円)
自然生クラブ農園 油用ひまわりの栽培方法(2012年)