自然生クラブは2025年に創立35周年を迎えます。
記念イベントとして、絵画展を開催します。
自然生クラブ35周年記念イベント
Jinenjo Club 35th Anniversary

1期 5/31(土)~6/30(月) 飯島 愛 / 市村 正道 / 倉持 吉見 / 鈴木 健司 / 髙田 祐

水色だった空は、やがて緑色に変わり、穏やかな青が重なった。ぽっかり浮かんだ小さな雲たち。黄金に輝く富士山の中では、色とりどりのシャボン玉が浮かぶ。 メグちゃんとお話ししていると、色の話になることがある。彼女が自分の服を指さし「何色?」と問いかける。私が答えると、今度は私の服を指さして「何色?」と問いかける。色を言葉にして返すと、ほっとしたような笑顔になり、満足する。これまで山の絵を何枚も描いてきたけれど、空と山と雲はそれぞれ違う色になっている。色を組み合わせ、意識することで彼女の物語はつくられる。 (谷中 愛子)

何という迫力。ふくろうが、大小さまざまなふくろうがじっとこちらを見つめている。動物を見事に描ききる正道さんの真骨頂が発揮された作品。ふくろうは森の奥深くに住んでいるらしい。背景の木の葉の表現も独特なおもしろさがあります。白のクレヨンが効果的。 (安部田 奈緒美)

「風と共に去りぬ」有名な映画のポスターだ。ビビアン・リーとクラーク・ゲーブル。しかし、待てよ、原作は1936年、映画は1939年だ。太平洋戦争中なのだ。自分は、いつこの映画を観ただろう。小学生の頃だったように思う。テレビのロードショーかなんかで見た。前編・後編で2週にわたって観たように思う。なんか大人の話で、思いっきり背伸びして観た。人種差別問題で、今はテレビでやらない。名画だけど。吉見さんは50歳代もなかばの年齢だ。映画を観たのか聞いてみたが、答えはNOだった。 (柳瀬 敬)

キリスト教会の中に突如現れたライオン。健司さんいわく、その名は「チーター」。何故教会の中に動物がいるのか、彼の物語るストーリーを紐といて、皆さんと一緒に探っていきたい。なんでも織田信長の時代の話だということなのでますます興味深い。 「動物ランドは十字架に関係あるんですよ」 彼のストーリーの中で、違和感なく存在しているライオン。じっと見つめているとライオンもこちらを見つめていて、何 か話したそうにしている。耳を澄ますと、この教会までたどり着いた理由を語り始めるかもしれない。 (安部田 奈緒美)

今回の絵は、赤、シルバー、黄色、茶色と4回塗りつぶした。この絵には4つの迷路が隠されている。それが隙間からのぞいているところが魅力的だ。毎回、彼の絵にはプロセスの儀式があるようだ。どきどきハラハラさせられるのはこちらで、また塗りつぶしちゃったと慌てるのだが、ちゃんと最後には祐さんらしい絵に仕上げる。そして、上の方にある小窓に書き込まれた文字については、ニコニコ笑うだけで何と書いているのか教えてくれない。 (柳瀬 敬)